父親は母親には勝てないという話~でも、悲しくなんてないんだ~
どうも、こんにちは!りっぱぱです。
突然ですが、乳幼児期の子育てにおいて“基本的に父親は母親には勝てない”というような話を今日は書きたいと思います。
「ブログ2日目にして何なんだこのテーマは…」「立派な父になるためにブログじゃないのか!最初から諦めてどうする!!」というような声があったりなかったりしますが、そんなものは置いておいて、勝てない理由を2つに絞って書いていきます。
そもそも、“立派な父“は、”母親より立派な父“とか”ママより子どもに愛されるパパ“とかいう意味ではないですから!
今日の内容は、世のイクメンを気取って悦に浸っているクソ親父への戒めであり、「愛しているのにわが子が振り向いてくれない」と落ち込んでいる哀れなパパへの慰めです。
母には勝てない理由①接触頻度
接触頻度なんて書くと、モテテクか何かと勘違いしそうですが、2019年の日本において、一般的には赤ちゃんと最も多く接するのはお母さんだと思います。
「俺だって子どもとスキンシップ取っているよ!」というお父さんも多いと思いますが、思い返してみてください。
この1週間で何度おむつを取り替えましたか?
この1週間で何度ミルクや離乳食をあげましたか?
この1週間で何度夜泣きに付き合いましたか?
この1週間で何度歌を歌ったり、話しかけてあげましたか?
それは全てお母さんよりも多いですか?
中には自信を持ってお母さんより多い!という方もいらっしゃると思います。それは素晴らしいことです。
ですが、子どもが2歳、3歳になるにつれて、子どものお世話をする頻度はお母さんの方が多くなるケースがほとんどです。
父親の育休取得も増えていますが、まだまだ絶対数は少ない状況です。
ちなみに厚生労働省の発表によると、男性の育休所得率は5%程で、しかも取得した男性の約75%が取得後2週間以内に職場復帰しています。2年じゃないですよ、2週間です。
2週間の休みって、育休やなくてただのちょっと長い休暇やん!!!!奥さん入院中の家の片付けと、赤ちゃん受入準備だけやん!!!!!
2週間そこらの育休で「わー!奥さん想いの立派なお父さんですね!」なんてチヤホヤされてるやつがいると思うと、虫唾が走るぅぅ!!
政府も政府で取得率5%で過去最高っていうことに危機感あんのかねぇ!?どないなっとんねん!!
はい。さて、えー、少し取り乱しましたが、まだまだ0~3,4歳の子どもたちの育児の中心は母親であるのが現状です。
そうなってくると当然、子どもと接触する頻度はお母さんのほうが多くなります。
生まれた時から毎日24時間、気持ち悪くなったらおむつを取り替えてくれる、おなかが減ったらご飯をくれる、眠れないときは抱っこしてくれる、にこにこ微笑んでお話をしてくれる。そんなお母さんと、平日の朝晩と土日は相手をしてくれるお父さん。
赤ちゃんからしたらどっちが好きになるか明白ですよね。
こりゃ勝てないですよ。顧客満足度が段違いに違います。
母には勝てない理由②安心感
接触頻度からくる母親と父親の違いについてお話しましたが、ある意味これは当たり前のことです。それに、世の中には、奥さんがすぐに職場復帰してお父さんが主夫をしている家庭や、お父さんがフリーランスで24時間家にいて育児のサポートができる家庭もあります。
その場合、単純に接触頻度の差でお母さんに勝てないということはなくなってきます。
だがしかし、それでも母には勝てない理由があるのです。それが赤ちゃんが抱く母親に対する安心感です。
よく母性があるから赤ちゃんは安心するという風にいわれますが、母性をふんだんに持った父親や、反対に男性的な母親も世間にはいます。それでも、特に乳児が父親ではなく母親を求める(文字通り探し求めることもある)のは、五感の発達に影響を受けていると考えられます。
生まれたばかりの赤ちゃんは目が見えていない、なんてことを聞いたりすることもあるかもしれませんが、正確には視力が弱くものを識別できない状態です。
もっと言うと、視力は0.01ほどで、色の識別も黒・白・灰色しかできません。要は明暗しかわからず、形の認識ができないということです。
なので、生まれたばかりの赤ちゃんは視覚でお母さんやお父さんを判別しているわけではないのです。
ではどうやって、母親と父親、もしくは母親とそれ以外の女性を判別しているのか?
答えは聴覚です。聴覚は胎児の状態で既に発達しており、お母さんのお腹の中にいる時から、お母さんの声を識別できるようになります。
お母さんの声はお腹にダイレクトに届くので、胎児の耳に聴こえやすいともいわれています。
そもそも、自分のお腹の中に赤ちゃんがいるわけなので、生まれる前の赤ちゃんは四六時中お母さんの声を聴いていることになります。
それに、女性の高音の方が胎児や新生児には聞き取りやすいともいわれていて、このことからも父親より母親に安心感を抱きやすいと言えます。
どんなにええ声でも、おとんのバリトンボイスじゃあかんということです。
生まれる前から聞きなれた声でやさしく語りかけてくれるお母さんと、不気味なバリトンボイスのお父さん。もうこれは勝負ありです。
安心感が違います。生まれた時から「それでもお母さんなら、お母さんならきっと何とかしてくれる」状態です。
さて、つらつらと父親が一生懸命頑張っても基本的には母親に勝てない理由を書いてきました。
父親なんて悲しい存在…なんてことを言いたかったわけではなく、どんなに良い所を見せようとしても、やっぱり子どもにとってお母さんは偉大だということです。
どんなにイクメンぶって子育てを手伝おうとも、お母さんの努力にはなかなか勝てません。
それは子どもがよく分かっています。
だから、背伸びしていい父親に見せよう、子どもに好かれよう、とするんじゃなくて、まずはお母さんの頑張りを認めて褒めてあげた上で、どうしたら立派な父親になれるかな?ということを少しずつ考えることが大事ではないでしょうか。
ちなみに「基本的に」勝てない、と書いたのは家庭の事情は様々で、本当に頑張っているお父さんもたくさんいるから
です。ここに書いたことはあくまで一般論ですので、ご容赦ください。